こるだのさえずり

技術関係、創作関係。

【初めてのゲームアプリ開発の追憶】ことりステップ

放置している間に、ゲームアプリとツールアプリの開発をしていました。


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上が2D縦スクロールの鳥ゲー「ことりステップ」
下がタイマー付きToDoリストアプリ「Estimate」

★現状

(Estimateは次の記事で。)

<ことりステップ>

ことりステップは、リリースに向けて微調整をしている段階です。
この後、リリースのために画像作ったり、英語の文章書かなきゃならないと思うと、ゾッとします。。。
このゲームアプリは、個人的には予期せぬ大仕事でした。
なにせ、あまりにも紆余曲折を経てきたからです。

  • 雪だるま式エターナる

私にとって、ことりステップは初めて作るゲームでした。
コンセプトやきっかけは、鳥好きな友人(絵描き)でした。

近年はペットブームだそうです。ペット産業の市場規模は、ここ数年は毎年20%増加し続けているそうです。
ペットと言えば猫、メディアでも「猫ブーム」と言われてよく特集が組まれたり、猫カフェとか多くなりましたよね。猫あつめも流行りましたし。
「鳥ブーム」はあんまりメディアで出る言葉ではないですよねー。しかし。
個人的には、この数年における鳥のペット保有者人口・話題の件数の伸び倍率で言えば、間違いなく鳥はブームに入ってます。
もちろんペットの数とかで言えば、犬や猫とは絶対数が違います。ただ、犬や猫の伸びなんて、せいぜい60%増くらいでしょう。
5年前から考えると鳥の話題・動画を5倍はネットに上がってると思います。

そんなわけで、鳥のカジュアルゲーム作ろう!ってことになりました。
最初は、「とにかくステップアップが大切!」とか、「THE カジュアルゲームみたいなのを作ろう!」とか思ってました。
また、その友人にグラフィックの一部を手伝ってもらう予定でした。
当初のコンセプトでは、月に住む飛べない小鳥が地上に落ちてしまって、それを見た白い鳥達(かもめ?)の力を借りて月まで昇るというものでした。

しかし実際には制作の過程で「もう少し長く遊べるようにしないと・・・」とか、「爽快感がない!なんとかならないか・・・」とか考えてしまいました。
そこで、装備アイテムを追加しようと考えました。
アイテムはゲームの途中で入手できる。レアアイテムがあったり、ショップがあったり・・・と。
これが悪夢の始まりでした。
何もセーブする要素の無いような、いわゆるカジュアルゲームの状態から、アイテムに関する機能やゲーム性が高くなる機能を追加していきました(一般的にはアイテム機能を追加した今でもカジュアルゲームと呼べると思いますが)。

カジュアルゲーム状態の頃は1500行程度だったスクリプトは、10000行以上に膨れ上がりました。。。
もちろん、ゲーム中以外の基本的な機能や、チュートリアルを追加したのも大きいですが。

さらに、これが一番大きいのですが、アイテムや宝箱などの画像素材を用意しないといけなくなりました。
変にオリジナルにこだわりすぎてるところがあって、当たり前のようにアイテムも完全自作することにしました。
100x100の画像を30種類です。
私はSketch3持ってますが、デザインや絵は本当にだめだめなんです。
そこで絵描きの友人に手伝ってもらおうと思ったのですが、忙しかったり、もらったデータの形式が素材として使えなかったり。(お互いに経験不足でした)
結果として、アナログで紙に手描きしてもらったデザインをSketch3で書き起こす感じで仕上げました。これに2週間くらいかかったと思います。

さらにさらに、
加速度の要素が強いアクションゲームですから、計算方法考えてテスト、数値を変えてテストの試行錯誤に苦労しました。
例えばジャンルが全く違いますが、モンハンは、攻撃した際に与えるダメージ計算が一般的なゲームよりも、やや複雑です。
しかしそれは、あくまでダメージであって、最終的な落とし所・目的は、モンスターの体力、すなわちクエストクリアです。
なので、大きすぎるダメージが出るなら、モンスターの体力でも調整できます。
一方こちらは、操作キャラクターの移動速度の話です。画面の大きさや解像度には限界がありますから、移動速度だけで調整しなくてはなりません。
さらに、難易度や操作感・操作性・見やすさに強い影響を与えるため、操作キャラクターの移動速度というのは、ゲーム性に直接影響を与える重要なものですから、神経を使います。
ついでに言えば、モンハンくらいのダメージ計算は複雑そうですが、いろいろな要素を絡めているだけであって
基本的にはモーション値とそのモーションの速さ・有用性以外はおまけだと思います。
モーション考えること自体は、当たり前ですが、こちらとは比にならない程高度な話ですね。。。


そうして出来上がった(妥協して完成とした)作品をやってみても、いやー、とてもおもしろいゲームだとは感じませんね(´・ω・`)
数分はできますし、前置きや強いストーリー及びコンセプト性があれば、最初の方は楽しめるかもしれません。
しかし、新しい発見とかが少ないし、音声的にもグラフィック的にも効果・反響が少ない。
ゲーム性が、あまりにも低いのです。
アイテムも変なものばかりで、コンセプトは消え失せました。。。

しょんぼり(´・ω・`)